わたし、
ととのう、
別府。
個性ゆたかな地獄めぐりが旅の出発点
てくてく地獄を訪ね歩いてお腹が空いたら、鉄輪名物の「地獄蒸し」でお昼ごはんにしましょう。むし湯でデトックスして、地元っ子にも人気のおやつを食べて、まさに王道の別府を味わう1日目。
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千年以上前から噴気・熱泥・熱湯などが噴出していたと「豊後風土記」に記され、長らく近寄ることすらできなかったという「地獄」。でも、明るくたくましい別府の人々は地獄をきれいに整備し、なんと一大観光地に変えてしまったのだから驚き!
コバルトブルーの水面が幻想的な「海地獄」や、真っ赤なお湯を一面にたたえた「血の池地獄」、アイデア満載のフードメニューが話題の「かまど地獄」など、バラエティゆたかな地獄が待っています。随所に鎮座する鬼のモニュメントと記念撮影するのも、また楽しいのです。
地獄にほど近い鉄輪エリアで、江戸時代から受け継がれてきた伝統的な調理法「地獄蒸し」を体験できる食事処。契約農家から仕入れた無農薬野菜や新鮮な海の幸、ブランド肉などの厳選食材を、温泉から噴出する高温の蒸気で一気に蒸し上げます。温泉のほのかな塩気がついた食材は、旨みがぎゅっと凝縮されて滋味豊富。飲茶やキッシュ、スイーツなど、エッジのきいたメニューも好評なのだとか。
鎌倉時代に一遍上人が創設したと伝わる、いわば別府伝統の天然サウナ。小さな木戸を開けて中に入ると、8畳ほどの石室があります。 温泉で熱せられた床の上には、石菖という清流沿いで育った薬草が敷きつめられていて、 その上に横たわれば準備OK! 清々しい香りとじんわり伝わる熱に包まれて、あっという間に体の芯からポカポカに温まります。暗闇で静かに汗を流していると、不思議と心が落ち着いて、瞑想効果もあるみたい。
温泉の噴気が立ち上る鉄輪と合わせて、国指定重要文化的景観「別府の湯けむり・温泉地域景観」に選ばれた明礬エリア。江戸時代はミョウバンが作られ、明治以降は天然の入浴剤「湯の花」が製造されてきた明礬では、わら葺きの湯の花小屋が立ち並ぶなど、ここでしか見ることのできない景色を楽しむことができます。医薬部外品の湯の花は、今もおみやげとして人気です。
どこへ行っても美味しいプリンが食べられる別府ですが、元祖地獄蒸し®プリンは格別!高台にあるお店は、観光客のみならず地元っ子からの支持も抜群なのです。昭和63年から変わらぬ製法で手作りしているプリンは、しっかり固めな喫茶店風。レトロな器にちょこんと盛りつけられた佇まいも愛しい。
あたりがオレンジ色の夕陽に包まれたら、別府の町を一望できる展望台へ足を運んでみて。鉄輪の湯けむり、季節によって表情を変える山々、静かに凪いだ別府湾…。思わずため息がもれる光景は、きっと忘れられない思い出になるはず。深い青に街灯とネオン、白い湯けむりが浮かび上がる夜景もスペシャル!
わたし、
ととのう、
別府。
個性ゆたかな
地獄めぐりが
旅の出発点
1日目よりも
少しだけ深く、
ディープな別府を探検