『APUインターン生が見た別府』素敵な出会い

今回は私が初めて体験した訪日観光客向けのガイドルートの作成とガイド体験についての共有をします。

目次
1. はじめに
2. ガイド体験
3. 感想
4. 今月のおすすめの温泉

1. はじめに 

みなさんお久しぶりです！現在別府市の観光案内所「Wander Compass Beppu（以下、ワンダーコンパス別府）」でインターンシップ中の立命館アジア太平洋大学（APU）のNayuです！先月の記事は読んでいただけましたでしょうか？今回は私が初めて体験した訪日観光客向けのガイドルートの作成とガイド体験についての共有をします。

今月、私は初めて訪日観光客をおもてなしするためのガイドルートを作成しました。今回ガイドをしたのは立命館アジア太平洋大学（APU）の大学院生であるアマンダとアマリアです。2人との初めての出会いは、私が別府駅内の観光案内所「Wander Compass Beppu（ワンダーコンパス別府）」で働いていた日に、観光案内所で販売している由布院行きのバスチケットを買いに来てくれたことでした。バスチケットを渡したあとにバスのりばで一緒に話す時間があったのですが、その際にとても楽しい時間を過ごすことができました。アマンダはイタリア出身で、とても明るい性格の持ち主です。将来はツアーガイドになりたいと楽しそうに伝えてくれました。彼女の明るさには一緒にいる人を幸せにする力があるので、きっと夢を叶えることが出来ると思います！また、アマリアはフランス出身で、笑顔がとても素敵な人です。彼女の笑顔はすごく可愛くて癒やされました！

そんな素敵な2人に向けて、別府を案内することになりました。私は、2人が心から楽しめるような最高のガイドルートを作成するために、準備に時間をしっかりとかけました。というのも、2人が今まで別府市内のどこに行ったことがあるのか、どんなことに興味を持っているのか等、全く知らなかったからです。そのため、まずは前回の会話の中から考察してみることにしました。アマンダやアマリアは大分県内の有名な観光地である由布院に行っていたことから、”「別府地獄めぐり」などの有名な観光地は今まで行ったことがなくても、自分たちだけでも時間があればいつでも行くことができるのではないか？”と考えました。そのため、今回のガイドでは、”地元の人と一緒に行くからこそ、挑戦できる体験はどうか？地元の人々の暮らしに焦点を当てた体験はいいのでは？”と考えました。そしてたくさん検討した結果、温泉の蒸気を利用した調理法である「地獄蒸し」を自分たちで食材を買うところから行う体験をした後、鉄輪エリアを散策するというルートを考えました。

2. ガイド体験 

ガイド当日、私は朝から2人が私のガイドルートを気に入ってくれるかとても緊張していました。しかし、アマンダと話す中で、私達は「Formula 1が好き」という共通の趣味を持っていることが分かったのです。それが分かった瞬間、話がすごく盛り上がり、緊張はどこかに飛んでいきました！（Formula 1が好きな方はぜひ週末にワンダーコンパス別府を訪れてほしいです。たくさん話しましょう〜！）

最初のガイドルートは「里の駅かんなわ」で地獄蒸し料理を食べることでした。そのため「里の駅かんなわ」に行く前に近くのスーパーマーケットに食材を買いに行きました。みんなで野菜コーナーを見ていた際に、アマンダが「お花みたいな野菜を食べてみたい！」「アニメとかにも出てきて、とても可愛いと思っていたの！」と言いました。何の野菜か分かりますか？アマンダが食べたい野菜は、レンコンでした。彼女が、私とは全く違った視点を持っていることに気づいてとても面白かったです。急にレンコンが可愛く見えてきました。

「里の駅かんなわ」では野菜を切ったり、釜に入れたりなど全ての工程を自分たちで体験することができます。アマンダとアマリアはすべての工程と地獄蒸し料理をすごく楽しんでくれました。初めて地獄蒸しを体験して嬉しそうな2人の姿を見て、私も嬉しくなりました！ちなみにアマンダのお気に入りの食材はずっと食べてみたかったというレンコンで、アマリアのお気に入りはさつまいもだったそうです。私は、とても甘く美味しかったかぼちゃが気に入りました！

そして「里の駅かんなわ」では足湯も楽しむことができました。私がガイドした日は天気が良かったので、足湯で会話を楽しみながら美しい景色を眺めることができました。また、私が先月の初めてまち歩きで見つけて好きになった金木犀が合ったので、彼女たちに紹介しました。アマリアにとっても初めて金木犀でしたが、とても甘くて良い金木犀の匂いが大好きになったようです！

地獄蒸し料理を堪能した後は、鉄輪エリアを散策しました。竹製温泉冷却装置「湯雨竹（ゆめたけ）」や、昔ながらの日本家屋が並ぶ日本ならではの風景は写真映えするようで、2人ともたくさん写真を撮っていました。

みなさん、鉄輪エリアには猫が多いことを知っていましたか？湯けむりで体を温めて気持ちよくしている姿が見られてとても可愛いです！鉄輪エリアを散策している道中、沢山の猫たちが愛くるしい姿を見せる度に、私たちの視線を奪っていきました。

そして、私達は鉄輪むし湯の近くにある「一遍湯かけ上人の像」も訪れました。こちら、自分の体の不調がある場所にお湯をかけると体調が良くなるという言い伝えがあります。例えば、腹痛がある方は、「一遍湯かけ上人の像」のお腹にお湯をかけて治るように祈るなど、他とは違って面白い体験をすることができます。腰痛や肩こりなど体に不調がある方は是非行ってみてください！

「一遍湯かけ上人の像」に向かう途中の道では、温泉の湯気が雨のようになって降ってきていました。私にとって初めての経験でとても面白かったです！

3. 感想 

ガイドが終わった後、2人に今回のガイドルートについての感想を聞いてみました。アマンダは食べることが好きなので、地獄蒸し体験が一番印象に残っているそうです。一方で、アマリアはゆっくり話しながら足湯をしたことがとても楽しかったとのことでした。さらに、2人とも「鉄輪エリアの日本らしい風景や街並みが綺麗で気に入ったよ。別府駅からそんな遠くはなく、別府から出ていないのに、ちょっと旅行しに来た気分だよ。」と、伝えてくれました。

これらの体験から、ゲストさんの興味とガイドのルートが上手く掛け合えば、より印象に残る旅になるということを学びました。さらに、ワンダーコンパス別府でのお客様との会話や今回のガイドを通して、ヨーロッパからの訪日観光客の方は日本らしい風景を気に入ってくれる傾向があるのではないかと考察しました。

今後またガイドをする機会があれば、次はゲストさんの興味・関心を事前に把握し、気に入ってくれる最善のルートを考えたいです。また、ワンダーコンパス別府を訪れた訪日観光客の方と案内・交流する中で、別府市内を旅行して最も印象に残った観光地とその理由について調査をし情報を収集していきます。

4. 今月のおすすめの温泉 

今月のおすすめの温泉は「みょうばん 湯の里」です！湯の里がある明礬エリアは、生活習慣病や皮膚病に効くと言われている硫黄泉の温泉が多いのが特徴です。「みょうばん 湯の里」の露天風呂では、美しい景色を眺めながら温泉に入ることができます！この温泉に入ったことで、私の肌の調子が良くなっているのを実感しているので、今月のおすすめの温泉に選びました。

今月も私のレポートをお読みいただきありがとうございました！
また来月お会いしましょう！