含まれている成分、温度、pH、色、香り、感触、味など、それぞれ異なる特徴を持つ温泉。その泉質は、含有される化学成分の量と種類によって分類されています。泉質ごとに適応症(期待できる効果)があり、肌触りや入浴時の注意点も異なります。温泉の泉質は、かつては「食塩泉」「重曹泉」といった直感的な旧泉質名で親しまれていましたが、1978(昭和53)年の改定により、化学成分に基づく「新泉質名」へと分類が切り替わりました。さらに2014(平成26)年の環境省による指針改定では、療養泉の分類が11種類から現在の「10種類」へと整理・統合されました。
それぞれの温泉の泉質を知るには、施設内に掲示されている「温泉分析書」をチェックしてみましょう。この表の見方については、後半で詳しくご説明します。
別府には8カ所の温泉地があり、別府八湯(べっぷはっとう)と呼ばれています。
それぞれ泉質や特徴が異なっており、別府市の中だけで“温泉めぐり”ができてしまうんです。
さまざまな泉質があり、バリエーションに富んでいる別府の温泉。同じ温泉郷の中でも、泉質が異なることも珍しくありません。ではなぜ、別府にはたくさんの泉質が存在するのでしょうか?
そもそも温泉には非火山性と火山性があり、別府の温泉は主に火山性です。雨が降って地面に染み込み、地下にたまった雨水が岩盤を通って地上に湧き出る、それが火山性温泉の仕組みです。通過する岩盤の性質によって、湧き出す温泉の泉質が変わるんです。実は別府の地下には亀裂が走っています。温泉が湧き出すまでに通る岩盤の性質が亀裂ごとに異なるため、結果として泉質も豊富になっているんです。
7種類もの泉質がある別府では、自分の好きな温泉や、
成分を考えた温泉巡りもおすすめです。
温泉は10年に一度調査され、その都度、温泉分析書も新しくなります。
調査するたびに、数値が変わり、泉質名が変わることも珍しくありません。
温泉好きは、まず泉質をチェックします。
成分表を見ながら「こういう質感かな?」「つるつるになるかな?」なんて想像するんですよ。
でも、実際に入ってみると想像と違うことも多くて、それもまた楽しいところ。
商店街の少し奥、梅園通りに佇む、こぢんまりした温泉です。大正時代から続く湯ですが2016年の熊本・大分地震により一時休業。全国から集まった寄付によって再建されました。脱衣所や湯船は新しくてキレイ。お湯の温度も40℃前後で熱くなく、共同浴場に慣れていない人でも気軽に入れます。
常連さんとおしゃべりしながら、優しいお湯にゆったり浸かりましょう。駅からのアクセスもよいので、空き時間にふらりと立ち寄るのもおすすめです。
亀川エリアにある、昔ながらの大衆浴場・ジモ泉。第12代天皇とされる景行天皇が別府を訪れた際、この地を「道後(伊予)・有馬(摂津)・白浜(紀伊)に続く第四の名湯」と称したことが伝えられる温泉で「しのゆ」と読みます。 高い天井、パステルグリーンの浴室、小さなタイルとノスタルジックな雰囲気が満載。小判型の浴槽は、真ん中であつ湯とぬる湯に仕切られています。お風呂上がりは風に吹かれながら、公園のベンチでまったり。
別府の地獄が集中しているエリアにある温泉。キレイで清潔な浴室の天井は高く、浴槽の広い大きな内風呂は開放感たっぷりです。木々に囲まれた露天風呂もゆったりくつろげます。さらに、階段をのぼった2階には展望露天風呂もあり。 プライベートに楽しみたい人には、5種類の家族風呂もおすすめです。リンスインシャンプーやボディーソープ、ドライヤーも完備されているので、気軽に立ち寄ってみましょう。
別府市街を一望できる大展望露天風呂「棚湯」や、水着を着用しプール感覚で楽しむ露天型温泉「アクアガーデン」、絶景のロウリュウサウナなど、日帰りでも盛りだくさんに楽しめる施設です。開放的でスケールの大きな温泉で、非日常感を味わいましょう。 透き通ったお湯に浸かれば、体の芯からぽかぽかでお肌もつるつる。眼前に広がる景色を眺めながら、ゆったりと湯を満喫してください。タオルの貸し出しは無料、アメニティも完備しているので、手ぶらで出かけてもOK。
硫黄の香りが漂うみょうばんエリアにある、昔ながらのアットホームな旅館の温泉です。2つの浴室があり、それぞれに違う泉質になっています。そのひとつである灰色のお湯はph1.8という強い酸性で、かなり個性的。せっけんも泡立ちません。
浴槽の底に沈む泥も特徴的。ゆったりのんびり、貸切で利用できるのも嬉しいですね。
別府I.C.から車ですぐの所にある温泉です。市営温泉「堀田温泉」のそばに位置し、滝が見える浴室と眺望を楽しめる浴室があります。リーズナブルに楽しめる家族湯としても人気です。 一枚岩をくり抜いた浴槽には、勢いよく注がれる温泉がたっぷり。そして、湯の花もたっぷり。ちょうどよい温度に調節して、ざぶんと浸かりましょう。シャワーは水のみになります。外の地獄釜では温泉たまごも作られており、あつあつのできたてを購入可能です。
血の池地獄や龍巻地獄に程近い、お寺の境内にある温泉。龍巻地獄からの引き湯です。お堂の右奥へ進んで玄関のチャイムを鳴らし、台帳に記入。お賽銭を払って利用させていただきます。基本的に貸し切りなので、1人で、カップルで、仲間や家族と、ゆったりと堪能しましょう。 石造りの浴槽には、パイプから流れくる源泉が波打っています。熱いときには、バケツで冷ました温泉を入れ、温度調節してください。さっぱりとした酸性のお湯で、お肌もつるつるです。
レトロな雰囲気が漂う浜脇エリア、朝見川沿いにある温泉です。歩みの湯(桧)、玉の湯(岩)、恵みの湯(石)と、3つの貸切風呂があります。「ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉」の自家源泉を一人占め。シャンプーやリンスがあり、ドライヤーやシャワーも完備されています。 木枠の浴槽にかけ流される源泉は、薄茶色に濁った湯。肌がすべすべになる熱めの湯に浸かって、日頃の疲れを癒しましょう。
自分にしっくり、肌に馴染む、心地よい温泉を探して
あなたも湯めぐりに、でかけてみませんか?