共生社会の実現を目指し、誰もが使いやすい施設、サービスをつくりあげることは東京 2020パラリンピック競技大会のレガシーの一環として重要です。そのためには、施設やサービスの計画段階から、利用者である障害当事者の参加と実際の利用を想定したきめ細かな配慮を行っていくことが必要です。また、障害者差別解消法では障害のある人への不当な差別の禁止や合理的配慮の提供が定められており、交通、観光分野においてもより一層の取組が期待されています。「さんふらわあターミナル(別府)」の設計・施工では、別府港 UD ターミナル推進協議会を設置し、計画段階から地域の障害当事者へのヒアリング等を行い、その提言に基づき施設整備を行いました。この取組が評価され、2023 年度に国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰を受賞しました。
そこで、このような障害当事者参加の意義を広く周知するとともに、今後の交通・観光分野における合理的配慮のあり方について考えるセミナーを開催します。
なお、セミナーの開始前に九州では初導入となったリフト付き空港リムジンバス(大分交通)の試乗会及び「さんふらわあターミナル(別府)」内のバリアフリー化に関する解説付き見学会を行います(参加自由)。