『transition2』は、今年度より新たに始める中堅アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンスです。中堅アーティストに対し、2回のべ約90日間の滞在機会、制作スタジオ、興味関心にあわせた適切なコーディネートを提供します。また2名のメンターが伴走者となり、活動プランやアイデアについて随時アドバイスをおこないます。これらのサポートによりアーティストが思考や制作に集中できる環境を整え、別府での滞在が、招聘アーティストにとって世界に羽ばたく重要な契機となることを願い開催します。
メンターは、これまで10年以上継続的に別府に通い続けている美術評論家の椹木野衣と美術家の中﨑 透。今、別府での滞在機会の提供が最適だと思われるアーティストを推薦いただき、BEPPU PROJECTとの協議を経て、岩根 愛と三宅 感を招聘します。
長期的なフィールドワークを通して土地に根ざした記憶を写真や映像で表現してきた岩根 愛、紙粘土と発泡スチロールといった身近な素材を用いた彫刻作品で知られる三宅 感。11月から12月にかけての1回目の滞在では、それぞれこれまでのバックグラウンドを手がかりにしつつも、初めての土地でのリサーチや人々との出会い、メンターとの対話を重ねるなかで、アイデアが湯けむりのように立ち現れては消えていく、その揺らぎの時間が丁寧に重ねられました。それはまだ言葉にならない思考が行き交う場でもありました。
2回目の滞在では、こうした思考をさらに深め、発展させていきます。滞在終盤には、制作現場を公開するオープンスタジオのほか、メンターとアーティストによるトークイベントも開催します。
滞在を通して育まれてきた思考や営みを、ぜひ会場でご体験ください。