別府らしさがキラリと光る
“あたらしいみやげもの”
旅といえば欠かせないのが「おみやげ」。訪れた土地の空気や匂い、旅で味わった感覚や想い、楽しかった思い出や美味しかったものの記憶。家に帰りいつもの生活に戻っても、その余韻を味わえたり、また行きたいなと感じたり、思い出のおすそ分けができたりするのが、おみやげです。
自然豊かで独自の文化が根付く別府には、魅力的なおみやげがいっぱい。多彩なおみやげの中に、別府市とビームスがコラボレーションしたプロジェクト『BEAMS EYE on BEPPU』で生まれたブランドがあります。別府ならではのおみやげ「ベップニュースタンダード」です。その商品と、プロジェクトの魅力や取り組みをご紹介します。
あたらしいみやげもの
「ベップニュースタンダード」って?
"あたらしいみやげもの"は、ビームスと別府市のコラボレーションプロジェクト『BEAMS EYE on BEPPU』から生まれました。その始まりは、新宿の「ビームス ジャパン」店頭で実施した「ビームスの足湯」。『BEAMS EYE on BEPPU』の2回目から、"あたらしいみやげもの"の開発がスタートしました。別府市の地場産業から公募し、集まった事業者とビームスジャパンのバイヤーが協力して"あたらしいみやげもの"を開発するこの企画。平成29年度から令和元年度まで、3回に渡り開催され、意見交換や試行錯誤を重ねさまざまな商品作りが行われました。
その『BEAMS EYE on BEPPU』に参加した事業者のつながりを継続させ、別府みやげの定番になることを目指し誕生したのが『ベップニュースタンダード』です。現在も"あたらしいみやげもの"の販売が続けられています。
別府温泉のおみやげの定番として、古くから親しまれている入浴剤「薬用 湯の花」。「みょうばん湯の里」の湯の花は、一般的な湯の花とは製法が違い、藁葺き屋根の湯の花小屋で作られたもの。湯けむり(=温泉ガス)と青粘土を利用して、湯の花の結晶が作られています。江戸時代から受け継がれている独自の製法で、明礬温泉だけの技術です。
歴史ある湯の花をもっと気軽に使えるように、良さを自宅に持ち帰って体験できるようにと開発されたのが、湯の花コスメです。高い洗浄作用を持つ湯の花を使った石けんやジェル、ミストなどがあります。
以前から作られていた商品を『BEAMS EYE on BEPPU』のプロジェクトに合わせてアレンジ。BEAMSカラーのオレンジ色バージョンを作り販売しました。コスメを入れる袋は、紆余曲折を経て紡がれてきた技術や想いが今につながれ、これからも続いていく、そんな意味を込めた「湯の花つなぎ」の小花柄です。代表の飯倉さんは「一連の取り組みは、別府の知名度を上げるよい機会になり、別府のおみやげをみんなが見直すきっかけになったと思いますね」と語ります。
- みょうばん 湯の里
- 住 所:〒874-0843 大分県別府市明礬温泉6組
TEL :0977-66-8166
営業時間:【売店】9:00~18:00
駐車場 :80台
温泉の恵みによって仕上げられたドライフルーツ。50℃洗いした果物をオリジナル低温スチーム機に入れ、温泉の蒸気で蒸した後、45℃以下でゆっくり乾燥させれば完成です。温泉の蒸気と低温乾燥により、フルーツ本来の濃厚な味が引き出されています。季節ごとに、トマト、レモングラス、キウイ、いちじく、パイナップル、バナナ、スイカ、みかんなどの種類が販売されています。
鉄輪の蒸気に惚れ込み、レストランを開業した店主の前田さんは「蒸しの聖地、鉄輪の蒸気でしか作り出せない味。自然の力、1000年以上続く鉄輪の湯治場としての底力を感じられますよ」と教えてくれました。
元々ドライフルーツを作ろうと試行錯誤しており、そのための勉強もしていたという店主。食品加工場のようなものを経営しようと考えていましたが、周りからの声もあり、現在のお店「蒸士茶楼」をオープンしました。そんなとき、誘われてBEAMSの企画『BEAMS EYE on BEPPU』に応募し参加。当時参加していた「ilocami」の樋口さんがパッケージを担当し、その後も他商品の包装デザインを依頼するなど、つながりを持っています。
- 低温スチーム&ドライ薬膳レストラン 「蒸士茶楼」
- 住 所:大分県別府市鉄輪風呂本5組
TEL :0977-85-7775
営業時間:11:30~14:00(ラストオーダー 14:00) 18:00~21:00(ラストオーダー 20:30) 前日までのご予約のみの受付となります
駐車場 :5台
甘酒と米粉を原材料に使ったクッキーです。地獄めぐりのお供に開発されたのは、カリカリの食感と塩味が特徴の「かなぼう」。固めに焼き上げられた米粉は腹持ちがよく、1本ずつにボリュームがあります。
ざぼんの入ったキューブ型のクッキー「おたから」は、カタチを作るのに試行錯誤した商品。ざぼんを細かくしたり細長くしたり、切り方を工夫しました。口溶けがよく優しい甘さのラングドシャ「おたから」は、他のふたつに比べて柔らかく食べやすく工夫されています。
保育士さんからの「小麦粉を使わないお菓子がほしい」という要望を叶えるため、米粉と甘酒のクッキーを開発することになりました。米粉100%で作るのは難しく、失敗を重ねた末にクッキーが完成。ビームスのバイヤーさんからは褒められたり、アドバイスをもらったりしながら開発を進めました。
職員の永松さんは「クッキーの味やバリエーションは増やしても、商品開発は初挑戦で、おもしろい経験でした。米粉クッキーは成形が難しいのですが、作り手である利用者さんの技術がどんどん上がり、難しいことにチャレンジするきっかけにもなりました。このおかげで、現在も新商品の開発ができたんじゃないかな」と語ります。
- (社福)べっぷ優ゆう
- 住 所:〒874-0011 大分県別府市内竈1256-10
TEL :0977-27-6333
営業時間:9:00〜16:00
駐車場 :あり
別府の温泉水と大分県産の柚子を原材料にした化粧品シリーズ。美容クリーム、化粧水、練石けんなどを展開しています。日本には古くから柚子の種で化粧水を作る文化があり、日本や地域特有の文化を残したいとの想いから開発されました。ほのかに香る柚子の香りも人気です。
「柑橘類の女王」とも呼ばれる、ざぼんが原材料の伝統菓子。厚い皮の部分を甘く煮て砂糖をまぶした、素朴な味わいが好評です。商品のパッケージをリニューアルしたことで、若い世代のファンが増加。お茶はもちろん、お酒と楽しんだり、ヨーグルトに漬け込んだりしても◎
ふわっと溶けるメレンゲとホワイトチョコレートで作られた焼き菓子です。口に入れるとすっと消える、まるで湯けむりのようなお菓子。別府の湯けむりから着想を得たフォルムも、味も、つい持ち帰りたくなる可愛さです。別府の景色をそのまま閉じ込めたような、パッケージにも注目。
- 海地獄 SHOP REN
- 住 所:〒874-0045 大分県別府市大字鉄輪559-1
TEL :0977-66-0121
営業時間:8:00〜17:00
- トキハ別府店 1F 大分みやげ おんせん市場
- 住 所:〒874-8558 別府市北浜2-9-1
TEL :0977-23-1111
営業時間:10:00〜19:00(営業時間は変更になる場合があります。事前にご確認ください)
- SELECT BEPPU
- 住 所:〒874-0936 大分県別府市中央町9-34
TEL 0977-80-7226
営業時間:11:00〜18:00
- やまよし椎茸屋
- 住 所:〒874-0931 大分県別府市西野口町2-2
TEL :0977-21-8111
営業時間:9:00〜18:00(日曜10:00〜17:00)
ベップニュースタンダードのまとめ役「やまよし」の河内さんに
“あたらしいみやげもの”の取り組みや、これからのことをお聞きしました。
今ある商品を“あたらしいみやげもの”として定着させつなげてきたい、という想いで、モノ・コト・ヒトの発信を続けています。
現在は、別府観光港にクルーズ船の寄港時や東京や大阪などの県外イベントで「ベップニュースタンダード」として商品を販売したりしています。また、この取り組みがきっかけで交流が広がり、バンドを組んでライブ活動を定期的に行うなど、事業者同士の交流にもつながりました。
個人的には、事業者みんなで集まって、商品企画などができたら嬉しいですね。それぞれの成功ポイントや長所を共有する場にできれば。新しい仲間も増やしていきたいし、ベップニュースタンダードの商品の詰め合わせも作ってみたいです。
とにかく、間違いないものが揃っています。別府の人にも、そうじゃない人にとっても「ベップニュースタンダード」は、忘れられない存在になります!
別府にあふれている自然、温泉、グルメ、そして人。
さまざまな人が行き交い、古いものと新しいものが混ざり合って
混沌とした別府の魅力を深めています。
そんな空気をまるごと、おみやげとして持ち帰ってみませんか?
きっと、不思議なエネルギーがもらえるはず。
- BEPPU NEW STANDARD
- みやげものはつなぐもの。土地と人、日常と非日常、体験と思い出…旅した私たちを物語ってくれるもの。大分県 別府市とビームスが、別府の"あたらしいみやげもの"を開発していくコラボレーション・プロジェクト「BEAMS EYE on BEPPU」。
- BEPPU NEW STANDARD
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