自然と親しみ達成感を味わう
べっぷ鶴見岳一気登山
海と山に囲まれ、温泉が湧き出す別府の土地。
その自然の恩恵を体感できる健康登山大会が「べっぷ鶴見岳一気登山大会」です。
海抜0mから標高1,375m、12kmの道のりをのんびり歩いたり、駆け抜けたり。
毎年春に開催されており、満開の桜と花々に囲まれながら、爽快な汗を流せます。
べっぷ鶴見岳一気登山大会とは
海抜0mから山頂まで、幹線道路を通らずに登山できるコースを行く登山大会です。小学生以下の子どもからお年寄りまで、老若男女問わず参加可能。開催は例年4月の第2日曜日、エントリーは2〜3月頃。1988年に第1回が開かれ、第7回で参加者2,000人突破、第25回では3,000人を突破しました。
べっぷ鶴見岳一気登山大会
START
集合場所は、穏やかな別府湾と高崎山の風景が心地よい「スパビーチ」。
大勢の参加者に混じって準備を進めます。市外や県外からの参加者も多いこの大会。自由なペースで歩けるため、ファミリーやグループでの参加も多いのが特徴です。受付をしてゼッケンを受け取り、トイレも済ませて準備万端。波打ち際で海に触れ「海抜0m」を体感しましょう。
歩道橋を渡りしばらくすると、境川沿いに到着。しばらくはこの河川敷を歩きます。 遥か彼方には鶴見岳の姿があります。鶴見岳は別府で1番高い山。阿蘇・くじゅう国立公園の東端にある活火山で、別府の温泉の源です。思わず「本当にあそこに辿り着けるのだろうか……?」という気持ちに。 でも大丈夫。境川沿いの春は花咲き乱れる楽しい道。長く長く続く桜並木とこいのぼりや菜の花、ツツジなどが目を楽しませてくれます。
咲き誇る花を楽しみつつ、河川敷を歩いたり、階段を登って歩道に出たり、橋の下をくぐったり、石の橋を渡ったり。歩いていくうちに景色が変わり、少しずつ標高が上がってくるのを感じます。振り返れば別府湾の水平線が見えます。
鳥などの鳴き声もよく聞こえてくる頃には、花々であふれる南立石公園に到着です。ソメイヨシノ、しだれ桜、梅やシャクナゲ、あじさいやキンモクセイなど季節の花々が咲き、青々とした芝生も気持ち良い公園。 花を愛でながら、ちょっと休憩もおすすめです。ベンチに腰掛けて、水分や栄養補給をしましょう。トイレもあります。
公園を抜けると住宅街。鶴見岳がだいぶ大きく見えてきます。 豪快に湯けむりを上げる温泉タンクの横を通過したり、共同温泉から川に注がれる温泉を見たり、お地蔵さんの前を通ったり。時折硫黄の香りも漂って、別府の生活を垣間見るようです。
しばらくすると海抜250mのチェックポイント、本村天満天神宮に到着。樹々に囲まれた神社には、樹齢1000年を超えるといわれる楠の大樹があります。
坂の多い住宅街と畑の脇道を越えると、山道です。すぐ下には川が流れ、水の音が心地よく響く中を進めば、鶴見岳が姿を表します。だいぶ近づいており、見上げるような大きさです。
海抜500m、スタートから8km地点
「GO!GO!GO!ハーフウォーク」のゴール
鶴見岳の麓に到着です
ここから山頂までロープウェイで行くもよし、下って市内へ戻り温泉に浸かるもよし。
いろいろな選択肢があります。
山頂まで行くなら
これからが本格的な登山のスタート
別府ロープウェイを過ぎ、チェックポイントの御嶽権現(火男火売神社の中宮)へと向かいましょう。
鶴見岳登山は、生い茂る木立の中を進んでいきます。
途中にはベンチのあるちょっとした広場や、不思議に曲がった木に腰掛けたりできるポイントも。
樹々が生い茂る中、木の根や岩に気をつけながら山道を進みます。森の香りを体中に感じがなら、土を踏みしめ一歩一歩。南平台の分岐を過ぎると、ジグザグの山道です。標高1,000mを越えればゴールは目前。急な勾配を無心によじ登ります。
ついに鶴見岳の頂上に到着!
頂上からの景色は格別です
全長12km、標高1,375mの山頂に到着。由布岳、くじゅうの山々、空気が澄んでいれば四国まで見える景色は登山後に味わえる最高のごほうび。絶景を眺めれば疲れも吹き飛びそうです。遥か下、海抜0mから登りきった達成感を味わいましょう。
帰りは
ロープウェイで一気に下山
2時間近くかけて登った鶴見岳も、約10分で下ります。ゴール後には「市営温泉無料入浴券」が配られます。温泉に浸かり、酷使した体を労ってください。また、別府の街には海の幸・山の幸も盛りだくさん。美味しいものをいっぱい食べれば、疲労も回復します。
登山をしながら別府を五感で満喫する、
そんな旅が待っています。
ぜひ一度、あなたも参加してみませんか?
- べっぷ鶴見岳一気登山
- 海抜0mから山頂まで、幹線道路を通らずに登山できるコースを行く登山大会