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いざ、別府へ。
観光列車「かんぱち・いちろく」でゆったり電車旅
ゆっくりのんびり。景色を眺めたりおしゃべりしたり、そんな移動時間も楽しめる電車の旅は、日常では味わえない特別な時間です。
今回は、週に6日、博多と由布院・大分・別府を約5時間かけて運行する観光列車「かんぱち・いちろく」をご紹介しましょう。この列車は曜日によって、博多発の「特急かんぱち号」と、別府から久留米・博多へ向かう「特急いちろく号」が運行されています。福岡・大分デスティネーションキャンペーンの開催に合わせ、運行を開始しました。
いつもより時間をかけて移動する豪華列車の旅へ、出発しましょう。
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博多(福岡)ー 別府(大分)を結ぶ
全席グリーン席のJR九州の特急「かんぱち・いちろく」で
旅路を満喫できる“別府たび”へ
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ゆふ高原線の風土をあじわう
観光列車「かんぱち・いちろく」とは?
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「かんぱち・いちろく」は、2024年春に登場した新車両。1日1便・片道の運行です。全席グリーン席で、ゆふ高原線(久留米駅〜大分駅)の風土をまるごと堪能できる列車。ときには贅沢に時間を使い、ゆったりとした電車の旅を満喫してみませんか。
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

真っ黒のボディに、金色でゆふ高原線の路線図モチーフが描かれた車体。ホームに列車が入ってくる瞬間から、旅の期待感が高まります。列車内の座席は、ゆったりとした重厚なソファー。包み込むような抜群の座り心地で、一度座ったら立ち上がりたくなくなるほどです。よりプライベート感覚でくつろげる畳個室も人気。
1号車は大分・別府エリアをモチーフにした火山や温泉をイメージさせる赤。3号車は福岡・久留米エリアの風土をモチーフにした青ベースになっています。2号車のラウンジは、共用スペース。仕切りの少ない大きな窓、樹齢約250年の杉の一枚板のカウンターがあり、落ち着いた雰囲気です。ドリンクやオリジナルグッズも販売中です。

小石原焼の陶板があしらわれた、日田杉のお重で提供されるお弁当。季節感を大切にしたメニューの数々は、彩り豊かで種類も豊富です。「少しずつ、たくさん、美味しいものだけ食べたい」そんな欲求をとことん満たしてくれる、贅沢なメニュー。見た目にも美しく、フタをあける瞬間のワクワクも醍醐味のひとつですよ。
お弁当は曜日ごとに、大分・福岡の異なるお店が担当しています。旬の食材はもちろん、大分や福岡、地のものを中心にしたメニューです。季節のお魚やお肉、お野菜、繊細な仕事のお料理を味わえると大好評。ボリュームたっぷりだけど、気づけば全部食べてしまいます。日田杉のカップで提供されるあたたかいスープも、心が和む一品です。

大きな窓に流れゆくのは雄大な山々や川、森、田園風景、そしてまち。何気ない景色も、特別な列車の車窓から眺めると違った味わいが生まれます。遠くに見える山、すぐ近くを流れる渓流、四季折々の美しさを堪能してください。時間を忘れ、いつまでも眺めていられます。景色のほかに、車内に点在するアート鑑賞もおすすめ。大分・福岡ゆかりのアーティスト作品が車内に散りばめられています。ぜひ作品を探してみてくださいね。

列車旅の途中では、おもてなし駅でのお楽しみも待っています。博多発の列車では、かっぱのカタチをしたかわいい駅舎が人気の「田主丸駅」と、八鹿酒造の最寄り駅である「恵良駅」に停車。15分程度の停車時間で、ご当地グルメの販売やグッズ販売など、その土地ならではのおもてなしタイムを楽しめます。あたたかい笑顔で出迎えてくれる地元の人々に、思わずにっこり。ぜひ電車を降りて、ローカルな駅の魅力に触れましょう。列車到着の前には素敵なサプライズも!?細やかな“おたのしみ”が、たっぷり散りばめられた五感で味わう列車旅を満喫しましょう
ゆらゆら電車に揺られたら、
別府駅に到着。
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別府の魅力にたっぷり浸かる、
駅前散策からスタート!

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
ぽこぽこと湧き出る湯に手を浸し、両手をあげた陽気なおじさん「油屋熊八」像を眺める別府駅の東口。駅を背に海の方向へ、ゆるやかな坂を下る道が「駅前通り商店街」です。デパート、銀行、酒屋、お土産店、飲食店などが立ち並んでいます。ホテルも多く、スーツケースを手にたくさんの観光客が行き来しているエリアです。レトロな外観の温泉「高等温泉」前をはじめ、手湯が点在している別府ならではの光景も楽しめます。海に近づくにつれ、別府のまちのシンボルともいえる別府タワーがお目見え。駅前通りから一歩路地に入れば、にぎやかな飲食店も多数あり、夜も活気であふれています。
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飲食店をはじめ、お土産店、アイスクリーム店、竹工芸店、民芸の店などさまざまなお店が軒を連ねる商店街です。少しレトロな趣があり、商店街同士をつなぐ路地に入るのも楽しみのひとつ。昭和感あふれる喫茶店、昔ながらのおみやげもの店、安くておいしい居酒屋など、楽しみがいっぱい。アーケードなので、雨の日も気にせずに遊びましょう。別府やよい商店街にある大きな天狗の像は、見どころのひとつ。毎年4月に開催される「別府八湯温泉まつり」では、やよい天狗みこしとして通りを練り歩きます。ちょっとした秘密もあるので、ぜひ裏も回って見てみてね。天狗の由来が描かれたボードや撮影用の顔出しパネル、休憩できるベンチもあります。
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竹瓦温泉の目の前から流川通りまでをつなぐ、全長約60mの木造アーケード商店街です。1921年に完成し、その歴史は100年以上。2009年には「近代化産業遺産」にも選ばれています。スナックやワインバー、喫茶店、サロン、飲食店などが営業中。夜には提灯がともり、どこか懐かしく幻想的なムードが漂います。
古くからある店と新しい店が混在し、それぞれが個性派の店舗が軒を連ねる現在。大分県民、別府市民でも知らない人もいる、穴場的な小路です。ただ歩くだけでも、おもしろい発見がある、魅惑的な通り。ちょっとディープな別府の夜を味わうなら、ぜひお店に入ってみましょう。
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別府の伝統工芸品「竹細工」が館内を彩るくつろぎの宿。「ふんわりやさしい」がコンセプトの宿。おしゃれなのに心からリラックスできる、癒しの空間が広がっています。館内は畳と竹のフローリングで、素足でのんびりできるのも特徴。大きなオブジェから小さな小物まで、さまざまな竹細工が散りばめられています。繊細でしなやかな竹の魅力を堪能してください。お風呂は「美人の湯」とも呼ばれるナトリウム炭酸水素塩泉。湯上りは、なめらかなつるつるの肌触りになります。女性の浴場には、ミルクのような濃密泡が体感できるマイクロバブルバスや、発汗作用の高いミストサウナも完備。椿の名を冠した客室にも、竹細工や椿モチーフがたくさん。心も体も芯からほぐれる、贅沢な時間が待っています。
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- 竹と椿のお宿 花べっぷ
- 〒874-0908大分県別府市上田の湯町16-50
TEL.0977-22-0049 FAX.0977-22-0211
(受付時間 10:00~19:00)
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別府の中心地に位置する市民憩いの公園。緑に囲まれたオアシススポット。公園奥には鶴見岳の姿が見られ、山から降りてくる爽やかな空気に包まれています。芝生広場も多く、池や竹林など自然豊かな公園です。樹齢100年超の赤松や黒松は約700本。ほかにも竹林や梅林など多彩な樹木・植物に囲まれています。春には桜、秋には紅葉など、四季の変化を肌で感じられる場所。早朝ランニングする人、散歩する人、シートの上で読書する人、思い思いの時間を楽しんでいます。農業祭やアースデイなど、週末にはイベントが開かれることも多く、市民にとっての憩いの公園です。歩くだけでエネルギーをチャージできる、癒やしの場所へ出かけてみましょう。

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別府のシンボル的存在。明治12(1879)年創設の市営温泉です。重厚感あふれる立派な外観の中には、広い天井、レトロな空間が広がります。シャワーなし、浴槽のみのシンプルな作り。竹瓦温泉名物、砂湯も体験可能です。
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大正時代の洋館風、緑色のとんがり屋根でレトロな外観が特徴的な温泉です。泉質の異なる「あつ湯」と「ぬる湯」2種類の湯から、どちらかを選んで入浴。2階は宿泊施設になっています。建物の前の手湯もお楽しみください。

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JR別府駅から徒歩5分、別府の市営温泉で最も広い浴槽があります。建物も新しくキレイな内装。シャワー完備で、共同温泉の初心者も安心して楽しめます。浴槽は「あつ湯」「ぬる湯」に仕切られているので、お好みの温度に浸かりましょう。
\ お土産を買うならこちらもチェック /
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- 別府駅周辺のまち散歩で
とっておきのおみやげ探し10選 - 温泉のまち・別府の駅周辺には、昔ながらのお店からこだわりのショップまで、多彩なお店が点在しています。
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- 別府らしさがキラリと光る“あたらしいみやげもの”
- 別府ならではのおみやげ「ベップニュースタンダード」です。その商品と、プロジェクトの魅力や取り組みをご紹介します。
車窓を駆け抜ける風景を眺めながら
のんびり、ゆったり
心地よい電車旅、してみませんか?
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- 観光列車「かんぱち・いちろく」
- 新D&S列車特急「かんぱち・いちろく」は、博多~別府間を約5時間かけて運行いたします。