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個性豊かでさまざまな温泉を堪能できる別府には、
観光名所や宿泊施設の温泉とはひと味違う「ジモ泉」

近所の人や愛好者が足繁く通い、湯に浸り疲れを癒やす共同浴場「ジモ泉」では、おしゃべりしたり、笑ったり。別府では当たり前の、日常が紡がれています。そこは、よそ行きの「温泉」ではなく、生活に根ざしたみんなの「お風呂」。長年親しまれてきたローカルな場所です。
昔ながらのレトロな雰囲気や、ひなびた佇まいに心打たれることでしょう。リーズナブルな点も魅力のひとつ。初めての訪問は少し緊張するかもしれませんが、勇気を出して行ってみませんか?地元の人たちの生活に溶け込む、新鮮な体験が待っています。

今回はJR別府駅周辺、徒歩10分圏内で気軽に立ち寄れる温泉をご紹介します。
旅のふとした空き時間に、予定の前や後に、ぜひ訪れてみましょう。

JR別府駅を背に、海側の坂を下ること約2分。とんがり屋根と独特の外観でインパクトのある建物が「駅前高等温泉」です。駅からすぐなので気軽に行けて便利。多くの観光客が訪れ、ひっきりなしに人が集まる人気のお風呂です。
大正時代の洋館風の建物は大正13(1924)年に建てられました。1階は温泉、2階は素泊まりの部屋があり、宿泊が可能。温泉マークをモチーフにした、昔ながらのロゴもいい味を出しています。貸しタオルやアメニティの販売もあるので、手ぶらで訪れても大丈夫。深夜24時まで営業しているので、宿に帰る前の「もう一風呂浴びたい」にも対応できます。

券売機で「あつ湯」か「ぬる湯」のチケットを購入してから入浴します。「あつ湯」では、タイルの浴槽の「あつ湯」と、ヒノキ風呂の「ぬる湯」2種類の湯が楽しめます。「ぬる湯」は、ステンドグラス調のガラスがレトロで可愛らしい雰囲気を醸し出す浴室。番台さんが常駐しているのでわからないことは聞いてみましょう。「駅前高等温泉」の文字が入ったオリジナルタオルもかわいらしくておすすめです。

駅前高等温泉
住所:大分県別府市駅前町13-14
別府駅から徒歩約2分
詳しい施設情報はこちら

周囲は飲食店に囲まれた繁華街、100年前からある「梅園通り」に佇む温泉です。別府のなかでは「ぬる湯」と呼ばれる、40℃前後の温度の湯で、老若男女誰でも入りやすい湯になっています。お湯は加水なしの源泉かけ流しなので、純粋な温泉を思いっきり堪能できます。かつては新竹瓦温泉と呼ばれており、昭和のはじめ頃までは砂湯もあったそう。大正5年に創設された歴史ある温泉です。

2016年の熊本・大分地震でダメージをうけ、一時は休業。現在の建物はクラウドファンディングや寄付によって再建されました。そのため脱衣所・浴室ともに壁やタイルは新しくピカピカです。昭和の頃に使われていた梅柄の小皿がディスプレイされており、富士山のタイル画にも心和みます。さっぱりとした湯で肌触りが柔らかく、ゆっくり浸かりたくなる泉質。美肌の湯の成分ともいわれる「メタケイ酸」も豊富なので、湯上がりもしっとりです。バリアフリーでみんなに開かれたお風呂。オリジナルタオルや入浴剤も販売中です。時間がないときには、外にある足湯だけでも楽しんでみてください。

梅園温泉
住所: 大分県別府市元町5-23
別府駅から徒歩8分
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「かみたのゆくにちてん」温泉は昭和40年からその歴史が始まりました。昔ながらの円筒の郵便ポストと、キレイに手入れされたお薬師様が迎えてくれる温泉です。創建当時、温泉を掘っている最中の写真が、隣接する公民館に飾られています。平成元(1989)年には温度の低下や泉量減少のため、再度掘削が行われたそうです。今でも年に1回タンクの掃除、2ヶ月に1回はスケールの除去を行っています。駐車場が広く、泉質の良さもあり、遠くから通うファンも多い温泉です。

脱衣所から3段ほど降りると浴室がある造りで、浴室との仕切りはありません。昼間は日が差し込んで、水面をゆらゆら照らしています。10畳ほどの広さの浴室の真ん中に、角に丸みのある浴槽。クセがなく、誰もが入りやすいお湯で、体の表面をさらさらと流れるよう。肩まで浸かり、心地よい感覚を味わってみましょう。30年前から毎日通っているという、ご婦人は「ここは本当に泉質がいい、気持ちいいお湯」とおっしゃっていました。のどかな雰囲気が漂う癒しの湯へ、どうぞ。

上田の湯九日天温泉
住所:大分県別府市上田の湯町15-8
別府駅から徒歩7分
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JR別府駅からはそれほど遠くない立地で、静かな住宅街に佇む渋い温泉です。ちょっと特徴的なひさしが印象に残ります。建物は2階が公民館になっている、別府ジモ泉の王道スタイル。昭和40(1965)年に新築、平成元(1989)年に改築されました。入口付近のお地蔵様やしめ縄などを見ると、毎日しっかりお手入れされている様子が伝わってくるようです。地元の人たちの他に、近所のホテルから訪れる入浴客も多いようです。

源泉は57℃と熱め。さっぱりとして、クセの少ないお湯です。湯船に体をしずめれば、気分もスッキリ、ぽっかぽか。脱衣所と浴室には仕切りの扉がついているスタイルで、プライベート感があります。注意書きをよくみて、マナーを守って入りましょう。湯上がりは木のベンチで、ドリンク片手に一休みするのがおすすめです。

南的ヶ浜温泉
住所:大分県別府市南的ケ浜町4-8
別府駅から徒歩7分
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国道10号線沿い、ドン・キホーテの隣にあります。ジモ泉の中でも年季の入った佇まい。男湯・女湯が斜めに向かい合っている、珍しい入口です。ドアを開けると、整然と並んだ洗面器、そして思いやりにあふれたたくさんの張り紙が目に入ります。入口横のお地蔵様、もしくはお薬師様はかなり個性的。ぜひ拝んでみてください。入口の斜め前にある温泉のポンプが音を立てて震えながら稼働しているのを見ていると「まさに今、この温泉が地下からこちらに流れ込んでいる」と、実感できますよ。

「地元の宝」と語る、ご婦人がいるほど泉質に惚れ込む人もいる温泉。さっぱりした新鮮なお湯は、もちろんかけ流しです。地元の方の利用は少しずつ減少傾向にあるものの、地域外からの利用者は増えているんだそう。肌に合う、調子がよくなったという声も聞かれました。ジモ泉の中では、湯船は大きくて広め。熱い湯のことが多いので、先客がいる場合は声をかけて水を入れましょう。

北的ヶ浜町温泉
住所: 大分県別府市北的ケ浜町3-35
別府駅から徒歩10分
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繁華街にほど近い場所に位置する温泉。バナナによく似た南国の植物「バショウ」の木が目印です。明治32(1899)年に改造を行った記録が残っていますが、現在の「寿温泉」になったのは大正時代。それまで「婦人病に効果あり」と言われ、あるのは女湯のみでした。現在でも女湯が圧倒的に広く、浴槽は男湯の2倍、脱衣所は3倍ほどの面積を占めています。共同浴場には珍しく建物内にロビーのようなスペースがあり、年代物の鏡や体重計などレトロ感満載です。

回数券は500円2枚のガチャガチャで購入。複数人で利用する場合は、回数券を買ったほうがお得になることも。脱衣所から3段ほど下ると浴槽があり、天井が高く開放感が抜群。ミントグリーンのきれいな壁、アーチ型のレトロな窓にも心くすぐられ、楽しい気分でお湯に浸れるでしょう。「入浴後はぐっすり、湯冷めしない」と、遠くから通うファンもいるようです。深夜まで営業しています。

寿温泉
住所:大分県別府市楠町11-15
別府駅から徒歩10分
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別府の共同温泉「ジモ泉」は、ちょっとディープな穴場スポット。
普通の観光では物足りない、人と違う経験がしたい、レトロな場所で癒やされたい……
そんなあなたの希望を叶えてくれる場所。

ふらりと立ち寄って、地元民の気分になってみませんか?
あたたかい出会いが待っているかも。

  • ※各施設の詳しい情報は、公式ウェブサイトまたはお電話にてお問い合わせください。

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