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別府で歴史散策。文化的建造物をめぐるコース

半日旅

湯のまち別府は、温泉地として多種多様な人が集い、交流し、繁栄を遂げてきた街。昔にタイムスリップしたような街並みや新しく開発が進むエリアなど、新旧が混ざり合い、いろんな表情を見せてくれます。
今回のモデルコースでは、幕末、明治、大正、昭和と日本がめまぐるしく発展を遂げていくなかで生まれた数多くの歴史的価値のある、文化財建造物をここ別府でも体感してもらえるコースをご紹介します。

エリア
別府市内全エリア
所要時間
半日旅
移動方法
徒歩、車
竹瓦温泉

MODEL COURSE START

レトロモダンな駅舎が魅力 [ 東別府駅本屋 ]

明治44年に当時「濱脇停車場」として開業した東別府駅は、別府八湯の浜脇温泉エリアの高台に位置し、100年を超えた今も当時の趣を残す木造の駅舎。地元住民や観光客の足を支えるこの駅は、建築としての見どころもたくさん。駅舎は木造平屋建、寄棟づくりで昔ながらの面影を残している県内でも珍しい駅で、別府市の「市指定有形文化財」にも指定されています。待合室も昔の光景を思い出させるような電灯、右読みの広告板や改札口などレトロな雰囲気は、懐かしさを感じること間違いなし。

車で約10分

煉瓦タイルが美しいモダニズム建築 [ 別府市レンガホール ]

煉瓦タイルが美しいこの建物は、昭和3年(1928年)に別府市郵便電話局の電話分室として建てられました。この建物は、東京中央郵便局など逓信建築の先駆者のひとりである吉田鉄郎の作品としても有名で、国の登録文化財にも登録されています。直線的なデザインながら、アーチを用いた玄関など、のちのモダニズム建築を感じさせる作品です。また現存する吉田鉄郎の作品は、九州でもここと別府市公会堂の2件しかないため、大変貴重な建築物として大切に保存されており、現在は産業連携施設としても活用されています。

車で約5分

風格あるたたずまいの「竹瓦温泉」 [ 竹瓦温泉 ]

別府温泉エリアに位置する竹瓦温泉は、明治12年(1879年)に創設された市営温泉で、観光客のみならず市民に愛される別府のシンボル的存在です。当時は、屋根を竹で葺いたことから「竹瓦の湯」、そして時代を経て「竹瓦温泉」と呼ばれるようになったそう。現在の姿は昭和13年(1938年)に建設されたもので、正面は唐破風造(からはふづくり)の豪華な屋根、裳階付きの入り母屋造りに寄棟造りと格式高い外観と、内湯、砂湯、2階の大広間など細部までこだわった造りになっており、国の登録有形文化財にも登録されています。ライトアップされた夜の姿は、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。

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車で約5分

別府のシンボルタワー [ 別府タワー ]

昭和32年(1957年)に建設された別府タワーは「塔博士」と呼ばれた内藤多仲博士が手がけた全国主要都市にある6つのタワー(名古屋テレビ塔、通天閣、別府タワー、さっぽろテレビ塔、東京タワー、博多ポートタワー)通称「タワー6兄弟」のひとつ。国の登録有形文化財にも登録されています。近年大規模リニューアルされ、当時の色を再現し、タワーの高さも建設当時の100mに復元しました。建築物としてはもちろん、別府市街、別府湾を一望できるパノラマは絶景で日本夜景遺産にも登録されています。

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車で約5分

洋風の近代建築が素敵な「別府市公会堂」 [ 別府市公会堂 ]

洋風・和風の近代建築が次々と建設された時代に、別府市を代表する建築物として1928年3月に建設された公会堂。昭和の活気ある別府の核となったのが、公会堂の景観といわれています。その後100年弱のときを超え、2014年に改修工事が始まりました。外観・内部ともアーチを多用したデザインです。設計を行った逓信省営繕技師であった若き日の吉田鉄郎氏(後に東京中央郵便局や大阪中央郵便局を設計)の素敵な建築に、白い壁とアールデコ調の内装、星空のデザインが施されたステンドグラスなど、随所にこだわりが見られます。星のモチーフは、この公会堂の設計者である吉田氏のお気に入り。ストックホルム市庁舎を模したと言われています。

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徒歩すぐ

幕末から明治に活躍した「井上馨」潜伏の宿 [ 千辛万苦(せんしんばんく)の場 ]

慶應元年(1865年)に深傷を負った井上馨が別府に逃れ、当時あった旅館「若彦(のちの若松屋)」の離れに一時潜伏し療養した場所です。建物は、江戸時代後半に建築されたと推測され、現在の位置には、昭和57年(1982年)に旧材をできるだけ利用し、移築されました。市の指定史跡に指定されています。井上はのちに再訪し「千辛万苦乃場(せんしんばんくのば)」という書を宿に寄贈しこの名称が付けられました。遠い幕末に思いを馳せ、この場を訪れてみてください。

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徒歩で約10分

大正時代の洋風建築が美しい [ 野口病院管理棟 ]

この建物は、北九州の財界人で当時石炭王と言われた佐藤慶太郎氏が、バセドー病の世界的権威で主治医であった野口雄三郎博士を別府にとどめておくために、大正11年(1922年)に建設したものです。印象的な赤い尖塔屋根と左右対称のファサードを持つ品格ある洋風建築は、まちなみに静かに溶け込み、近年まで病院施設として利用されていました。レトロでおしゃれな建物は、国の登録有形文化財にも登録されています。

車で約15分

近代的な赤レンガが特徴的な研究施設 [ 京都大学 地球熱学研究施設 ]

大正13年に京都大学の火山、温泉、地熱などに関する研究を行う施設として開設されました。日本近代建築の父と言われる辰野金吾博士と京都を中心に活躍した永瀬狂三氏の設計で、中央の塔屋を中心に左右対称の赤煉瓦造り、柱型は大小が交互に並び、窓は上げ下げ窓が配置されています。普段は関係者以外立ち入り禁止なので、細部まで見学することは難しいですが、気品のある外観は、遠目からでもその美しさを確認できます。向かいには、グローバルタワーがあるので、展望台から全体を見ることが可能です。

GOAL

今回ご紹介した
モデルコースはこちら!

  • A 東別府駅本屋
  • B 別府市レンガホール
  • C 竹瓦温泉
  • D 別府タワー
  • E 別府市公会堂
  • F 千辛万苦(せんしんばんく)の場
  • G 野口病院管理棟
  • H 京都大学 地球熱学研究施設

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