Good!モーニング
元気になれる朝ごはんスポット５選

別府のまちは早起き。
別府湾に向かって扇状に広がる鶴見岳をバックに、
まちのあちらこちらからもうもうと湯けむりが立ち昇るさまは、
早朝に到着するフェリーから降り立つ旅人たちを出迎えているかのよう。

少し早起きして、タオルを片手に温泉へ。
別府の温泉は早朝から営業しているところも多いので、
熱めの湯に浸かって全身が目覚めたら、おいしいモーニングで腹ごしらえです。

“いつもの毎日に美味しいパンを。” をコンセプトに、伊豆大島の海洋深層水の塩など、素材にこだわったパンや焼き菓子を手作りするカフェベーカリー「cocolate」。アンティーク調の落ち着いた雰囲気の店内と、ランチやカフェメニューが女性を中心に人気のお店です。朝は焼きたてのパンの香りが立ちこめる中、出勤前にパンを買い求めに来る人や、モーニングを楽しみに訪れるお客さんで賑わいます。

モーニングで人気の「サラダパンケーキ」は、身体に優しいおから入りのパンケーキが主役。しっとりとした食感で、ほんのり甘い生地は朝ごはんにぴったりです。彩り鮮やかなサラダは、カボスとショウガが爽やかに香る手作りドレッシングで。パンケーキに挟んだりのせたり、お好みのスタイルでいただきます。

店内で販売しているパンの中でも一番人気の「生クリーム食パン」は、生地に生クリームをたっぷりと使用し、耳まで柔らか。ベーコンエッグとサラダ、ドリンクが付いた「モーニングセット」では、バターとはちみつバターを塗ったトーストとして味わうことができます。「フロランタン」や日替わりで２〜３種並ぶ「マフィン」などの焼き菓子は、手土産などのギフトにも。アイスクリームを添えた焼きタルトなど、カフェタイムに店内でも楽しめ好評です。

スナックや飲食店が立ち並ぶ歓楽街・北浜の竹瓦温泉横丁沿いにある、タイル張りのビルの一室。印象的な六角形のアーチをくぐり、ドアを開けるとそこには、外の雑然とした世界から切り離された空間が現れます。店の一番奥に鎮座するのは、1976年製のイギリス「TANNOY（タンノイ）」のヴィンテージスピーカー。

店主の深川謙蔵さんが、「音を聴いた瞬間に買うことを決めた」という高さ150cmものスピーカーが、スナックだった店舗をリノベーションした店内で一際存在感を放ちます。普段はリスニングバーとして20時から蒸留酒をメインに提供していますが、土〜月曜は限定のモーニングスポットに。スピーカーから流れる心地良いジャズやソウルの音色に耳を傾けながら、朝の贅沢な時間を過ごすことができます。

メニューはフレンチトーストと週替わりの和定食の２つ。季節のフルーツを散りばめたフレンチトーストは、卵液をじっくりと浸透させたパンをバターで焼くので、香り高くふわふわの食感が魅力です。バリエーションに富んだ和定食は、深川さんの気分で内容が変わります。近くの商店街で、レコードと自家製サワーの店「the HELL
」も経営する深川さんにとって、北浜は日常的な場所。「この町で朝ごはんを食べる文化をつくりたい」と始めたモーニング営業とあって、顔馴染みなど地元の人の利用が多いのも特徴です。

「Shalom」は住宅地にある自宅を改装した小さなカフェ。プラントベース（植物性）と、皮ごと食べるホールフーズ（全体食）を基本に、ポジティブな動物性食品の摂取を否定しない食事様式「Neoベジタリアン」を店名に掲げ、ヴィーガンを取り入れた、植物性の食品のみで作る料理を提供しています。

朝8時のオープンと共に、ご近所さんや観光客が「モーニングおむすびセット」を求めてやって来ます。献立は、自然栽培で育てた玄米に小豆を混ぜて炊いたおむすびと、同じく自然栽培で育った季節野菜を使った味噌汁、自家製の梅干しなどの漬物、惣菜が２〜３品。「食事を楽しむこと」を一番に考え味付けはしっかり目で、食べ応えのある玄米ごはんとゴマ油が香るコクのある味噌汁は、ヘルシーながら満足感が得られます。

メニューはモーニングやランチのほか、オーガニックスペルト小麦を使ったスコーンなどのスイーツも揃います。焼き立てのスコーンは朝食代わりにも人気で、添えられた季節のフルーツで作る自家製ジャムや豆乳ヨーグルトも好評です。自身の病気をきっかけに食の大切さに気づき、マクロビを学んだというオーナーのひらいゆうこさん。大阪出身で、仕事をきっかけに訪れた別府に魅力を感じ、そのまま移住と開業を決意しました。特に温泉がお気に入りで今では「別府八湯温泉道名人」に。おすすめの温泉を尋ねてみるのもいいかも。

湯けむりに包まれる鉄輪エリア。古民家カフェレストラン「ここちカフェむすびの」は、市営温泉「熱の湯」のすぐそばにあります。鉄輪のまちあるきボランティアガイドも務める店主の河野健司さんが、「人が集まる拠点を作りたい」と選んだのは、明治41年に建てられた診療所の建物。元々食べることが好きで、野菜の下処理法で知られる「低温スチーム」と出会ったことから、当時カフェが少なかった鉄輪で低温スチームを使った料理を提供しようと、2011年にオープンしました。

土〜火曜限定で提供する「むすびのの朝ごはん」には定番がありません。例えばベーグルのオープンサンドやお粥など、河野さんの気分で決まるので、献立は訪れてからのお楽しみ。ごはんメニューには必ず手作り豆腐が添えられ、全ての朝ごはんにセルフのドリンクが付きます。食感や旨みを引き出した素材で作る家庭料理は丁寧に手作りされていて、朝からお腹と心を満たしてくれます。手作りのケーキやコンポートから選べる「本日のケーキ２種盛り」もあり、散策途中のカフェ使いも人気です。

２階はフリースペースとして貸し出しており、月に１回開かれる「朝読書の会」では、課題図書をイメージした料理を提供するのだとか。店内では料理にも使われる三重県の窯元の土鍋や急須、手作り雑貨などを販売しています。

流川と駅前の通りをつなぐ西法寺通り。その路地裏にあるレトロな佇まいのカフェが、「喫茶ムムム」です。そのユニークなネーミングは、マスターの廣瀬翔太さんの地元の風景であるくじゅう連山の姿から 名付けられました。50年以上の長きにわたり歴代喫茶店だったという店舗は、うろこのような外壁もさることながら、レンガを積み上げたアクセントウォールや、メレンゲのような照明など内装も個性的。昭和の喫茶店の面影を色濃く残す装飾をそのままに、ピカピカに磨き上げ明るい店内に生まれ変わりました。

オープン当初から人気のモーニングは、バタートーストが基本。鉄板にバターを落とし、染み込ませるようにじっくり丁寧に焼いたトーストは、サクサクふんわりの食感です。「モーニングセット」にはこのバタートーストのほかに、黒コショウがアクセントになったスクランブルエッグやウインナー、自家製カボスハチミツドレッシングが美味しいサラダ、ドリンクが付きます。セットのドリンクはエアロプレスで淹れるコーヒーのほか、追加料金で紅白のストローが可愛い「メロンクリームソーダ」なども選べます。

ゆっくりとモーニングを味わいながら、昭和レトロな雰囲気を楽しむ朝のひと時。モーニングメニューは15時までオーダーできるので、遅めのランチとしても利用できます。

おいしいモーニングを味わった後は、
至福の”別府たび”を楽しんでください。

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