別府八湯とは別府にある八つの温泉郷(浜脇温泉、別府温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、柴石温泉、亀川温泉)の総称で、それぞれに違った泉質、趣が満喫できます。ここでは各温泉郷から1つずつ温泉を厳選し、別府八湯全てをまわっちゃおうという欲張りコースを紹介。 ちなみに別府には別府八湯温泉道(スタンプラリー)なるものがあり、8つ集めるとまずは「初段」に認定されます。旅の思い出に、そしていつか「名人(88箇所制覇)」を目指し、ぜひ参加してみてください。
別府八湯温泉道をスタートするには、旅の玄関口「JR別府駅」内にある「ワンダーコンパス別府」でスパポートを購入しましょう。スマートフォンのGPSを使った「温泉ハンター」(ブラウザ上でスタンプを集めていくゲーム)でも参加できます。※スパポートは別府市市観光協会(別府市末広町1番3号レンガホール1階)でも購入できます。スパポート片手に、温泉巡りに出発です。
明礬温泉の入り口にひっそりたたずむ「照湯温泉」。元々豊後森藩(現在の玖珠町)を治めていた久留嶋家の持ち物で、“お殿様が愛した温泉”とも言われています。2003年にリニューアルされるまではほぼ地元民しか利用しない隠れた名湯だったそうです。
建物の中は古き良き昭和の雰囲気。男女別の内湯が1つずつあり、それぞれ「殿様の湯」、「姫様の湯」と名付けられています。殿様の湯は、今も一部に江戸時代の石がそのまま使われており、なんと別府市の文化財に指定されているとのこと。殿様の湯と姫様の湯は1日おきに男女に割り振られるので、入れなかった場合はぜひ翌日に訪れてみてください。お湯は単純泉で、明礬温泉特有のほのかな硫黄の香りがするのが特徴。湯の花を見ることもできます。
別府を代表する大きなホテルや旅館が立ち並ぶ観海寺温泉エリアで、気軽に立ち寄り湯を満喫するなら共同浴場「向原温泉」がオススメ。
ここも鉄輪のすじ湯と同じく、脱衣所と浴室が一体になったタイプ。通路のような脱衣所から見下ろす半地下の浴槽、レトロなタイル、耳に心地よく響く利用者のおしゃべり…“THE地元”の雰囲気に入る前からなんだかトキメキます。鼻をくすぐる硫黄の香りを楽しみながらわずかに白濁したお湯に身を浸し、ふと上を見上げると解放感たっぷりの高い天井、窓から降り注ぐ淡い光がなんともいい感じ。手足をくぅーっと伸ばしてお湯を目一杯感じると疲れがみるみる抜けていきます。あぁ、また明日も入りたい。そう思わせてくれる地元温泉です。
雄大な自然の中に突如現れる、秘湯という言葉がぴったりの立ち寄り湯。その名の通り、四季折々の美しい風景を楽しみながら入浴できるのが特徴で、春は桜、夏はほたる、秋は紅葉、冬は雪…いつ訪れても“感動”が待っています。
広大な敷地には男女別の大浴場、趣の異なる5つの貸切風呂が点在し、まさに里と呼ぶにふさわしい雰囲気。ただ歩いているだけでワクワクします。
どのお風呂も素敵ですが、圧巻なのが人気No.1の「滝の湯」。なんと間近で流れ落ちる2本の滝を眺めながら入浴できるんです!滝から出るたっぷりのマイナスイオンを浴びながら極上の湯に身を浸せば、疲れもストレスも消えてしまうよう。心と体を解放する、至福のひとときを楽しむことができます。
鉄輪の旅館街に建つ、歴史ある共同浴場。2015年に一度閉店したものの、復活を望む多くのファンの声を受け、翌年復活。つまり、それだけ“愛されている”温泉といえます。脱衣所、洗い場、浴室がひと続きになっている珍しいタイプで、初めて訪れた人は「扉を開けた瞬間、すぐ浴槽!すぐ裸!」という空間に驚くそう。水が引けないという実にシンプルかつ正直な理由で、加水はなし。シャンプーや石鹸などの使用もNG。お湯はかなり熱めですが、地元の人によればそれが心地よいとのこと。「あちぃけど、効くんよ」。確かに出た後もずっとポカポカ。地元の方のあったかい笑顔にも癒される名湯です。
山間にある静かな湯治場。895年に醍醐天皇が、1044年に後冷泉天皇が病気療養のためご湯治されたと伝えられており、その効能は確か。「傷治しの湯」とも呼ばれ、古くから多くの湯治客で賑わっていました。豊かな自然に恵まれているのも特徴で、現在は国民保養温泉地、国民保健温泉地にも指定されています。
温度の違う2種類の内湯、開放感ある露天風呂、温泉を利用した蒸し湯、家族湯があり、一度にいろんな温泉が満喫できるのも魅力。近くには遊歩道も整備されているので、散策のあと温泉にはいって汗を流すもよし、温泉でポカポカになった後、のんびり散策するもよし。いろんな楽しみ方ができます。
ちなみに、柴石の名前の由来は江戸時代に「柴」の化石が見つかったから。その化石が受付に展示されているのでぜひご覧あれ。
明治30年頃に発見、昭和10年に開業した歴史ある温泉。現在の建物は平成14年に建て直されたものですが、古き良き温泉旅館のように趣ある雰囲気が入る前から懐かしい気持ちにさせてくれます。浜田温泉の一番の特徴はバリアフリー設計。「車椅子での出入りがしやすいように広く取った通路」「段差なし」「浴槽や脱衣場に手すりを設置」等、細やかな工夫が随所に見られます。レトロな雰囲気が楽しめるのに最新の配慮もされているーまさに “ハイブリッド”な温泉なのです。温泉を満喫した後は、道を挟んだ向かい側にある旧浜田温泉を復元した「浜田温泉資料館」へ。往時の雰囲気そのままに佇んでいる建物は、国の登録有形文化財にも認定された貴重なもの。中の資料も興味深く、温泉や歴史に興味がある人は必見です。
別府八湯の一つ、亀川温泉には一風変わった温泉があります。それが競輪場の中にあるし「競輪温泉」です。「競輪場の中って入りにくい」と思う方もいるかもしれませんが、 ここは市営ならではの気軽さも魅力。少し熱めの湯に浸かりながら地元の人や競輪ファンとの会話を楽しむ、そんな別府ならではの過ごし方もオツなものです。ちなみに別府競輪場の中には3箇所のお食事処もあるので、小腹が空いたら気軽に“競輪メシ”を楽しむこともできます。車券も100円から購入できるので、もし時間があれば競輪の雰囲気を味わってみるのも楽しいかもしれません。
さすが別府!といいたくなる、温泉付きのティールーム。別府八湯温泉道名人会顧問を務めるオーナーの高崎さんが元々家族で使っていた自宅の温泉を解放したもので、カフェを利用した方はなんと無料で利用できます。石造の浴室は手作りとは思えないクオリティ。源泉掛け流し、加水なし、肌触りの良い高崎さん自慢のお湯を心ゆくまでお楽しみください。湯上がりはご自宅を改装したカフェで美しい庭園を眺めながら、こだわりのコーヒーやスイーツをどうぞ。別府温泉道の生き字引ともいえる高崎さんのお話を聞くために遠方からわざわざ足を運ぶ人も多いという隠れた名湯「たかさきの湯」。温泉好きなら絶対に見逃せません。
ここで別府八湯全て制覇!ここは、明治4年に創設された歴史ある温泉で圧倒的な存在感がある「竹瓦温泉」。まるで映画作品に出てくるようなたたずまい。現在の建物は昭和13年に建てられたもので、建築物としても見応えがあります。竹瓦温泉の名物は昭和レトロな内湯と砂湯です。砂湯の入浴方法は、浴衣を着て横たわり、温泉で温められた砂をかけてもらいます。温められた砂が心地よく、岩盤浴やサウナのように発汗作用があります。温泉の効能と血流が良くなることで、体のこわばりや冷え性、関節症、睡眠障害などにも効果があるようです。土日は特に混雑することも多いので、時間に余裕をもって訪れてくださいね。
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温泉でぽかぽかあたたまるのはもちろん、こどもも楽しめるアウトドアやアクティビティも充実している別府。緑豊かな大自然を満喫し、別府でキャンプを思いっきり楽しみましょう。レンタカーを借りて、地元っ子たちが通うスーパーマーケットに行くのも旅の醍醐味。ファミリーキャンプで子どもたちと思いっきり遊んで、思い出の1ページを。キャンプの後は美しい夕日を見ながらリラックスした時間を過ごし、家族だけの時間を楽しんでください。
一日満喫別府は自然に沿って作られた観光スポットが多い街です。 おすすめスポットが市内の中に点在しているので、ルートを決めてドライブしましょう。地獄温泉ミュージアムで温泉のルーツを見て、感じて、温泉に浸かって思いっきり定番の別府を楽しんでください。地獄や温泉に触れたら、大地の恵みと生きるエネルギーを感じられるでしょう。定番の観光地以外にも、別府ならではのめずらしい体験やもくもく湯けむりを楽しんでください。
一日満喫昭和時代は湯治客で溢れていたといわれている別府には、鉄輪温泉、明礬温泉など様々な泉質をもつ温泉がたくさんあります。豊かな温泉文化が根付く別府を巡って心と体の免疫力をアップさせませんか。温泉に入浴するだけでなく、温泉の蒸気で蒸した地獄蒸し料理を食べて、エネルギーチャージの旅を楽しんだください。
一日満喫別府観光でははずせない別府の歴史が詰まった観光地「べっぷ地獄めぐり」を全てめぐるコースです。温泉のほかディープなスポットや穴場スポットも多い別府ですが、様々な地獄からモクモクと湯けむりが立ち上り、それぞれの地獄によって違う顔を見せてくれます。海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄は国指定名勝でもあります。歴史を学びながら地獄めぐりを満喫して、お腹が空いたら噴気で蒸した鉄輪名物「地獄蒸し」をご堪能ください。きっとあなたも別府の虜になるはずです。 「べっぷ地獄めぐり」は、一気にめぐると大体2時間〜2時間半で回ることができますので、旅のスタイルにあわせて楽しんでくださいね。
一日満喫アーティストが集まる別府は、街のあちこちにアートが光る街。アートスポットが点在する別府で、芸術や建築などを見てまわるのもおすすめです。目に留まる風景の中にアートが隠れていたり、商店街で展示会があっていたりと、さまざまな場所でアートと触れることができます。美味しい食事とアートめぐりで思わずシャッターを切りたくなるような旅を楽しんでください。
一日満喫早朝フェリーに乗って別府に到着したら、タクシーや車を手配して朝早くから空いている別府のお店でモーニング。別府定番スポットや別府の街並みが一望できるロープウェイで絶景を眺めたり、名湯に入浴したり、郷土料理をいただいたりと、朝から思いっきり別府温泉ならではの体験を楽しんでください。
一日満喫“家族みんなが満足する旅”にしたいなら、アクティブレジャーがオススメ!遊園地で思い切り遊んだり、リゾートホテルで温泉エンターテイメントを体験したり、ワクワクするバイキングや食べ歩きを満喫したり。別府らしい定番スポットを押さえつつ、観光時間も、ホテル時間もアクティブに楽しむことができるコースです。 たくさん動いて、たくさん遊んだ分、思い出もいっぱい。帰りには、家族の絆も深まっているはず!
一泊二日温泉地として多種多様な人が集い、交流し、栄えてきた別府では古くから「共生の文化」が育まれてきました。そして、その共生の文化の中で自然と整備されたのが「バリアフリー観光」。障がいの有無や年齢に関係なく旅行を楽しめるよう、別府市内各所には様々な配慮や工夫がなされています。「気にせんでいいんよ」そんなあたたかい気風も別府ならでは。さぁ、心身にストレスを感じることのない、自由で豊かな旅に出かけましょう!
一泊二日