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浜のあちこちから温泉が湧く様子から「浜わき」と名付けられた浜脇エリアは、別府温泉発祥の地といわれています。古くから温泉地として栄えたこの土地は、昔ながらの長屋や入り組んだ路地が現存する、懐かしさがあふれる場所。洗面器を片手に温泉へ向かう人々の姿も、日常の風景です。カメラ片手にのんびりと、ノスタルジックな気分に浸るまち歩きへ出かけてみませんか。

別府市南部・浜脇(はまわき) 別府レトロ散策 〜歩けば出会う、なつかしさ。まちに眠る記憶をたどって〜

浜のあちこちから温泉が湧く様子から「浜わき」と名付けられた浜脇エリアは、別府温泉発祥の地といわれています。古くから温泉地として栄えたこの土地は、昔ながらの長屋や入り組んだ路地が現存する、懐かしさがあふれる場所。洗面器を片手に温泉へ向かう人々の姿も、日常の風景です。カメラ片手にのんびりと、ノスタルジックな気分に浸るまち歩きへ出かけてみませんか。

春には桜が咲き誇り、淡いピンクと駅舎の情緒あふれる光景に出会える場所です。木々に囲まれた駅ならではの、燃えるような夏の深緑、寂しげに葉を落とす秋、しんしんと降る雪景色など、味わい深い風景が待っています。駅に差し込む光が幻想的な場面を作り出す夕暮れ時や朝焼けもお見逃しなく。

高台に位置する東別府駅。木造平屋建の駅舎は、明治44(1911)年に建てられました。当時の駅名は「浜脇駅」です。一時は改築が検討されたものの保存を望む声が多く、改修が行われて、今でも建築当時の姿を残しています。別府市の有形文化財に指定されている、大分県内で最も古い駅舎。木の柱や引き戸など、木造ならではの風格とぬくもりを感じられます。ホーム間を行き来する跨線橋の上からは別府湾や大分の工場地帯、山側には湯けむりをみることもできますよ。ホームの下の小さなトンネルは、かなり天井が低いレンガ造り。趣ある風情を楽しみましょう。

東別府駅
住所: 〒874-0947 大分県別府市浜脇1丁目15-35
駐車場:なし
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築100年以上の長屋を改装した「浜脇の長屋」は、2つの異なるタイプの部屋がある宿泊施設です。ただの宿ではなく、施設そのものがアート作品になっています。アーティストたちが実際に浜脇を訪れ、まちを歩いて得た体験が投影された空間です。他ではできない貴重な「アートに泊まる」体験が待っています。近所のお風呂や飲食店に出かけ、このエリア独特の温かい雰囲気ごと味わってみましょう。
※室内での食事や飲酒はお控えください

「天空の庭」は青い光に吸い込まれそうな、異世界が広がる部屋。部屋に入った瞬間、思わず声をあげてしまうでしょう。青く輝くガラス玉が一面に敷き詰められた、幻想的な空間です。この作品は、昔ながらの風景が残る浜脇に蓄積された記憶と対話しながら生まれました。2階の床はガラス張り。青い光に照らされながらの就寝タイムをどうぞ。

一方の「白い箱」は、古民家ならではの波打つようなガラスと、木枠の窓に心奪われる空間。部屋の中に違う部屋があるような不思議な場所で、壁の白と木の深い茶色のコントラストに心奪われます。入り組んだ廊下の先に広がるのは、ギャラリーのような空間。ろうそくの煤で描かれた作品が展示されています。

浜脇の長屋(作品鑑賞は宿泊者限定)
住所:〒874-0947 大分県別府市浜脇 1丁目10-3957-3
駐車場:あり
東別府駅から徒歩4分
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昔ながらの長屋や狭い町並みを散策しているなかで、昭和の商店街の雰囲気を醸し出す場所があります。1階が店舗、上はマンション。向かい合ったふたつの建物の間には「浜脇モール」と掲げられています。ここは、こじんまりとした個性的なお店が立ち並ぶ場所。飲食店や雑貨店などが軒を連ねています。この周辺は、もともと木造の温泉旅館などが多い地域でした。しかし別府の観光が他の地域へ移りゆくと共に衰退し、多くの旅館が閉館。そこで別府市が再開発事業を進め、ショッピングモールが誕生したのです。

モール内には、別府で最も古い仏像のひとつと言われるお薬師様が祀られています。この地では毎年「薬師祭り」が開催され、古くからの伝統を受け継ぐ「風流見立て細工」などの催しが鑑賞できます。市営の「浜脇温泉」や「湯都ピア浜脇」などもあり、ゆったり温泉にも浸かれます。昔ながらの金物、荒物やキッチン用品、庖丁、インテリア雑貨、古着などを取り扱う「セキカナモノテン」は、わくわくすること間違いなし!遊具で遊ぶ子どもの声、温泉前のベンチでおしゃべりが弾む人々。昔ながらの飾らない生活が続いている、懐かしさが込み上げてくる場所です。

浜脇モール
住所: 〒874-0947 大分県別府市浜脇1丁目8−5
駐車場:あり
東別府駅から徒歩6分
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海沿いの国道10号線沿いにある、「明るく清潔家族揃って ゆ」と書かれた大きな看板が目印。大きな道路沿いとは思えないほど、ひっそりと静かな温泉です。料金を払って石の階段を5段ほど降りると、脱衣所と浴室が一体になった昔ながらの共同浴場がお目見え。天井が高く、共同浴場としては広めで開放的。昼間には青い半透明の壁を通った光が差し込み、ちょっと幻想的な雰囲気。壁やタイルはパステル調の色合いで、心和みます。近所の人の笑い声が絶えない、憩いの場です。

なみなみと浴槽を満たす湯は単純泉ですが、ほんのりとろみがあって柔らかい肌触り。湯船は木の仕切りによって一部が「あつ湯」となっており、熱めのお湯を好む方にも楽しめるつくりになっています。日によって湯温に変化があるため、訪れるたびに異なる表情を見せるのも魅力のひとつ。熱すぎる場合は、先に入浴されている方に声をかけてから心地よい温度に調整してお楽しみください。入口横にいるお地蔵様は、キレイな前掛けと帽子でおしゃれな出で立ち。近所の方々に大切にされているようです。先客の常連さんが気軽に話しかけてくれるあったかい温泉に、ちょっとお邪魔してみましょう。

日の出温泉
住所: 〒874-0945 大分県別府市浜町22-10
駐車場:10台
東別府駅から徒歩約7分
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ふと現れる、レンガの風格ある建物。大きく直線的なデザインと、玄関のアーチがモダン建築です。昭和3(1928)年に建設された「レンガホール」は、現在国の登録有形文化財となっています。設計者の吉田鉄郎は「東京中央郵便局」などの設計を行う、逓信建築の先駆者として有名な人物。国内に現存する吉田鉄郎の建物は数が少なく、九州ではここと別府市公会堂の2つのみです。希少な建築をぜひじっくりと鑑賞してください。

レンガホールは鉄筋コンクリート構造で、外壁にはイタリア製のレンガタイルを使用しています。建設当初は別府郵便局の電話分室として利用され、その後は別府市の市役所分室、水道局分室、南部出張所などに利用されました。平成3(1991)年には大規模な改修が行われ「レンガホール」へと名称も変更。その後は別府市の観光協会や産業連携施設などに利用されています。令和6(2024)年には別府市内の芸術文化に関する情報を発信する「TRANSIT(トランジット)」もオープンしました。ふらりと立ち寄って、アートな情報を手に入れましょう。

別府市レンガホール
住所: 〒874-0938 大分県別府市末広町1-3
駐車場:あり
東別府駅から徒歩約15分
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大きな枝葉を揺らすクスノキの奥にそびえるのは、現存する県下最古のコンクリート建築である「別府市公会堂」。レンガホールと同じく昭和3(1928)年、吉田鉄郎の設計で建てられました。2年に渡る改修工事によって、平成28(2016)年には階段部分などが建設当時のデザインに復元されています。建設当時は大ホールの他にビリヤード場、大食堂、温泉まである複合娯楽施設だったそうです。現在でもさまざまなイベント催し物が開かれ、にぎわいを見せています。

館内には夜空を描いたステンドグラスや、星をモチーフにしたようなランプシェード、丸やアーチを多用した窓、天井には星のレリーフがあり、見るものの目を楽しませてくれます。見逃してしまいそうな可愛さと遊び心にあふれたデザインがたくさんあるので、ぜひじっくり探しながら歩いてみましょう。

敷地内にある小屋のようなものは、江戸時代末期の「千辛萬苦之場(⁨⁩せんしんばんくのば)」。かつて井上馨(いのうえかおる)が亡命し潜伏していた温泉宿で、過去に2回移転し、現在の場所に保存されました。市の史跡に指定されています。また、敷地内の植え込みにあるターボサイレンは、戦時中に空襲警報用に設置されたものです。

別府市公会堂
住所: 〒874-0908 大分県別府市上田の湯町6-37
駐車場:あり
別府駅から徒歩約5分、東別府駅から徒歩約30分
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今回ご紹介した別府市南部・浜脇エリア散策ルート

カメラ片手にふらりと歩けば、
歴史的な建物や
レトロな光景に出会えるまち、浜脇。

優しくおだやかな空気に包まれながら、
グッとくる瞬間を切り取ってみましょう。

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  • ※各施設の詳しい情報は、公式ウェブサイトまたはお電話にてお問い合わせください。

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